東京の耳鼻科医バムが経済的自由についてユルーく考える

東京の耳鼻科医バムが、経済的自由を求めて真面目にオモシロポートフォリオでさまよいます。 真似すると爆損するから気を付けて~!

カテゴリ: ポートフォリオ戦略

バムです。

必ず過去に考えたアイデアは検証します。

とくにこのようなパーマネントポートフォリオ(固定比率ポートフォリオ)では重要です。

動的アロケーションのポートフォリオは信頼度をみながらサイズを日々調整し、一定以下の水準になれば一旦ストップしています。もちろん回復してきたら再稼働させます。

しかしパーマネントポートフォリオは、その名の通り永久機関を目指しているので、ストップさせることは原則ありません。

2020年1月16日に公開したので2周年です。

概要はこちら

portfolio visuallizerのリンクありはこちら

では全期間。

1️⃣リターン
2️⃣マックスドローダウン
3️⃣シャープレシオ
4️⃣ソルティノレシオ

この4点において私のポートフォリオはSPY(=VOO)に圧倒的に優っています。

全期間をみてみましょう。

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3年間のローリングリターンでは一瞬SPYにタッチしていますが5年以上の長期では当然大きな差が出ています。

では私が公開した2020年1月~現在をみてみましょう。

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さすがに利上げ前なので年明けからは調子が悪いですね。

しかし公開後の2年間においても

1️⃣リターン
2️⃣マックスドローダウン
3️⃣シャープレシオ
4️⃣ソルティノレシオ

はSPYに優っています。

オマケ

もしこれをストップさせるとしたら5年ローリングリターンがSPYに3ヶ月連続で負けたときかな。

そして毎回思うけどレイ・ダリオのオールウェザーはハンパない。驚異的なパーマネントポートフォリオ!!

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TECLは3年で10倍になりました。

TECLは私のリスク許容度を遙かに超えるボラティリティーとマックスドローダウンです。

ということで実運用で全力投資は私には不可能です。
きっと狼狽売りをするか、例えしなくてもメンタルに痛恨のダメージを喰らうでしょう。

ということで私は分散投資を好みます。

あんまり難しく考える必要はありません。

今回はTECLテンバガー記念に2019/1~2021/12までの3年間をベース期間として私のやり方を簡単に説明してみます。

まずこの表から
CAGR/yは毎月のリターンをproduct関数でトータルリターンを求め、count関数で何カ月かを求める。それを^(ハット)でn乗根の逆数をとって、CAGR/mを近似して^12でCAGR/yをだしています。
Stdevは最近はこだわらずStdev関数で全期間で計算。
Max DrawdownはMin関数で。

ここまででわかるように求めているのは決して「正しい」数値ではありません。


Screenshot_20220102-163518_Sheets

これが基本の型です。
pythonとかでやった方が簡単で早いんでしょうけど、スキルもありません。
最近はGoogleスプレッドシートをよく使います。
これはJSON形式をimportJSONで取り込めるようになったので各種APIから「スマホ」でもいつでも最新のデータに更新できるのが楽です。

異なるアセットやポートフォリオを比べる際には「定義的に正しい」かどうかではなく「同等の前処理」をしていることが重要です。

使っているデータは月次リターンのみです。
これだったら無料でどのルートからでもデータを集められると思います。

それでは比べてみましょう。

シャープレシオ近似として
CAGR/Stdev=C/s

カルマーレシオ近似として
CAGR/Max Drawdown=C/d

根拠なく両者を掛けたものを
CC/sdとします。

Screenshot_20220102-163613_Sheets

今回使っているのは

1️⃣デュアルモメンタムTECL
2️⃣仮想QYLG
3️⃣TECL
4️⃣SPY
5️⃣VT
6️⃣QYLD
7️⃣ARCC
8️⃣TMF

この8アセットを3つの方法で分散したもの
9️⃣均等加重
🔟CC/sdの逆数
1️⃣1️⃣相関の逆数

相関はcorrel関数で求めます。

Screenshot_20220102-185745_Sheets

適当にゴニョッて逆数をとったのが1️⃣1️⃣です。

人間って想定よりリスク許容度が低いです。
大抵の人は-25%になると思考停止になり、取り返しのつかないゾーンまで放置してしまう「損失を膨らませ続けるパターン」か「狼狽売り」かのどちらかになるでしょう。

ということでマックスドローダウンの逆数をとってみました。これが大きい方が下げ相場で「心理的に楽」なスタイルです。
これにC/s(シャープレシオ近似)2おかけたのがH*Mです。

やり方はどれでもいいんですけど分散を何かしら行った方がベターなのがわかります。

Screenshot_20220102-163710_Sheets

まあこんな感じでいろいろな方面からみて実運用してみて自分にフィットした基準を見つけるといいです。

思ったより下げたときに気持ちが辛いならより安全な基準値でポートフォリオを構成すればいいですし、これじゃぁリターンが足らないとなればよりハイリターンに振りましょう。

Screenshot_20220102-193824_Sheets

最後にこれは5年保有していれば何倍になるかです。

私はCC/sdが好きです。
個別株ポートフォリオのアセット比率は基本的にこの値を使います。まあこれも前に書いたけど。

好きなバランスを見つけると、悩むことが減りますし行動は早くなります。次につながる失敗はしても、検証して成長できます。

難しくやるのも私は好きです。
カッコいいじゃないですか!
憧れます。

でもこれくらいラフ&ルーズなやり方で動かなければ実運用ではうまくいきません。

極論このやり方は紙とペンがあればできます。

そういうハナシ

オシマイ

オマケ

この表はスマホでポチポチ20分くらいで作ったものです。元データはportfolio visuallizerのものを流用しました。配当再投資のデータです。

バムです。

前回のコロナショックではBDCマニアを大きく育てました。

いま一つ後悔しているのはブレないために「BDCは絶対に売らない」と宣言したことです。

間違えでした。

国内証券で損益通算できるんだから、損出しして買い戻すことがベターでした。

私が良くやるやり方は「先に買う→後日売る」です。
ただ資金力がないとこれはできません。
あの時は無限ナンピンに集中していたんですがもっと丁寧にポジションを整えるべきでした。

コロナショックで1ヶ月間で-80%近い暴落($TPVGとか)も経験しました。狼狽しましたね~😗

ということで次に目をつけているのは、原理上暴落に弱いカバードコールETFです。

具体的には
QYLD
RYLD
XYLD
あたりでしょうか?

いろいろと経験を積んだので国内証券で安心して取引できる銘柄に絞ります🙄

QYLDとRYLDを比較します。

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これは過去1年間の配当利回りです。

パッと見て利回りが1番良い時期を確認します。
QYLDは5月、RYLDは12月(今)でしょうか。

では株価をみてみましょう。

Screenshot_20211228-144109_Chrome

一番株価が下がっているのはいつでしょうか?
QYLDは5月→3月→10月
RYLDは年初→現在
って感じでしょうか。

配当利回りが良いということは逆説的に株価が下がっている時が多いです。BDCとは違うカバードコール特有の問題点があるのですが省略します。

ここで1回仮説を建てます。

配当利回りが高い時期が買い時
株価が安いときが買い時

これはめちゃくちゃ当たり前のハナシですが事前に意識しておくと思考がブレません。

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トータルリターンです。
この1年はRYLDの方が強いですね。
金が余れば小型株にも流れるのでサイズファクターの観点からもバブル期には当然です。

さてどうでしょうか。

まあ素人の考察などジョークですから、自分のやるつもりのことだけ書いとこうかな。

2022年は現物で年間配当金が300万くらい、原資3000万くらいまでちょろちょろとRYLDを購入する予定です。(年間配当金300万の理由はBDCマニアの国内源泉徴収分と相殺するイメージから)
暴落(QYLDなら最低でも15%以上の下落、RYLDなら-20%かな。)したら損出しして翌日にでも買い戻し。
BDCのように-80%も落ちることは流石にないのでカタルシスはありませんが、そんなに興奮すると健康に悪いので^^

ああ、あとこっそり狙ってるのは配当利回り30%以上の瞬間ならCFDでBDC買うかも。実際に過去何度かこのタイミングはあったので10年以内にもう一度!と期待しています😇その時は一撃5億くらい突っ込みます。いや2億くらいかな。











自分メモ

3倍レバレッジ×デュアルモメンタム


デュアルモメンタムの要素

投資対象(Ticker)
絶対モメンタム(absolute momentum)
逃避先(out of stock)
ルックバック期間(Timing period)

選択肢を減らす

3倍レバレッジETFに絞る
BIZDを使う
out of stockをノンレバレッジとする
ルックバック期間は動的に適応させる

ノーマルポジを3x、リスクオフで1x
=マネージドボラティリティ
逃避先の検討スキップ



メインアセット

信頼区間で入れ替え
下限1.0以上
Screenshot_20211226-103601_Sheets


ルックバック期間

信頼区間で入れ替え

Screenshot_20211226-104230_Excel

ルックバック期間の検討アナザー


Ticker→lookback

and more

out of stockの検討をskipしない場合

ラフでルーズなシンプルなルールでロバストに
オーバーフィッティングを避ける


オマケ

過去のまとめ的な備忘録

バムです。

相関が少ないアセット(システム、ポートフォリオetc.)を組み合わせるのが分散投資の基本です。

たまに「難しすぎて意味がわからん」とか言われるんですけど、考えすぎじゃないですかね^^
適当なポートフォリオを組み合わせるだけでそこそこ動きます。

簡単なポートフォリオの基本はシンプルです。
3要素が混じってれば十分。

株+債券+ボラティリティ

キャピタル+インカム+ボラティリティ

あんまり考えてもぶっちゃけムダです。

ざっくり適当につくって同時に運用するポートフォリオの数をとにかく増やすのを優先した方が速いです。

具体例
QQQ+QYLD+VIXM
これはキャピタル+インカム+ボラティリティ

今回はこれともう一つ適当に考えたポートフォリオを使いましょう。

1️⃣QQQ+QYLD+VIXM 50/40/10

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2️⃣XLK+TLT+VIXM 45/45/10

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(株式+債券のシンプルポートフォリオにボラティリティを混ぜました。株式は大好きなTECLの元ネタのXLK)

いつものようにサクサクすすみます。
portfolio visuallizerで確認
コントロールはSPY

期間は2014/1/1~2021/11/5
四半期リバランス
差が目立つようにレバ2倍(コスト3.5%/year)

設定はこんな感じ
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では結果です。



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どうでしょうか?
ちなみにここまでは前フリです😗

では今日の本題に入りましょう!

1️⃣QQQ+QYLD+VIXM 50/40/10
2️⃣XLK+TLT+VIXM 45/45/10

両方良いパフォーマンスですね。
だいたいSPYと同じリターンでリスクは激減。

ではもっと良いポートフォリオは?

ただ足します😇

3️⃣=1️⃣+2️⃣

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足して2で割っただけです。

では4つ全部を比べてみましょう。

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3️⃣は1️⃣、2️⃣よりもシャープレシオとリターンが優れています。

オシマイ




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